みなさんこんにちは、恵比寿店スタッフのニロです。
突然ですけど、カレ、良いですよね
HERMESのスカーフ「カレ」は1937年の発売開始以来、
無数のバリエーションを世に放ってきました。
人物・動物・自然界・幾何学模様などなど
その時代に生きたデザイナーたちのセンスが光るカレは、
一服の絵画と呼んでも差し支えないもの…!
しかし…
コロナの影響でカレの入荷はバッグ以上にダメージを受けています。
恵比寿店では店内のカレをシーズンに合わせて入れ替えるのですが、
今年はほとんど手を付けられていません。。。(´Д`)
そんなわけで今回は担当ニロの「私が好きなカレ」特集で、
カレの入荷が増えるようにお祈りをしたいと思います。
さっそく行ってみましょー!
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【スゥインギング・サンジェルマン】
(Swinging Saint-germain)
男女が軽やかにステップを踏む姿が描かれた
「 Swinging Saint-germain」
いかにも上品な社交場という雰囲気ですが、
H型の格子の向こうに居ながら、2人の足は手前に少しはみ出しており、
エッシャーの騙し絵のような遊び心も感じさせる秀作です。
フランスには「サン・ジェルマン」と名の付く地区や通りが多くありますが、
中でも第6区の「サン=ジェルマン=デ=プレ」は、
名だたる文化人たちが愛した町として広く知られています。
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【エルメス・オデッセイ】
(HERMES ODESSAY)
Hモチーフの宇宙ステーションが描かれた
「HERMES ODESSAY」
「24」は本店所在地のフォーブル24番地から来ているのでしょう。
映画「2001年宇宙の旅」の原題も「The Space Odessay」ですが、
この「Odessay」とは古代ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」のことで、
英語では転じて「長い冒険の旅路」という意味もあるそうです。
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【パドック】
(Paddock)
「パドック」とは競馬場において、
レース前に観客に馬を見せるエリアのことを指します。
その日の馬の機嫌や、毛並み、目つき、歩き方などは、
レースの予想において大変重要なポイントになります。
今は専用のレーンに馬を歩かせてお客に馬を見せていますが、
昔はこれくらい馬と人との距離が近かったのかもしれませんね。
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【フットボールクラブ】
(Football-club)
選手の表情は一切なく、足とスパイクとボールと芝だけで、
白熱のドリブル勝負を見事に表現しています。
かつて写真家のロバート・キャパは、
「ツール・ド・フランス」で疾走する自転車をあえて写さず、
「息を呑んで自転車を見送る観客」だけを写真に収めて、
白熱するレースの興奮を表現して見せました。
キャパに通ずる表現のセンスを感じる一作です…!
(連作「ツール・ド・フランス」 1939年)
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【フォーブル24番地のクリスマス】
(Noel au 24 Faubourg )
フランス・パリ1区フォーブル・サントノーレ通りの24番地には、
HERMESの本店があります。
名だたるハイブランドが軒を連ねるサントノーレが
美しい雪化粧に包まれている幻想的な一品です。
すでにヴィンテージデザインになって久しいですが、
根強い人気ゆえか市場価格は今でもけっこう高いです👀
【メゾン・ド・カレ】
(Maison de carre)
最後はコチラ、「メゾン・ド・カレ」。
タイトル通り、カレのファクトリーとメゾンが一体となった
緻密で遊び心あふれるビルディングを描いた一品です。
あらゆる部屋に仕掛けがあり、ずっと眺めていても飽きません。
モノづくりの楽しさが存分に味わえるデザインとなっております。
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いかがでしたでしょうか?
インテリアファブリックとしても使えるカレの魅力、
楽しんでいただけましたでしょうか笑
カレはHERMESからもオフィシャルアイテムとして、
壁掛け用マグネットや、エコバッグ用ハンドルなども
販売されており、まだまだいろんな可能性を秘めています。
これからのシーズンにぜひ1枚、
カレを手元に添えてみてはいかがでしょうか?
ちなみに故グレース・ケリーは骨折した際、
カレを三角巾代わりに使ってメディアを驚かせました👀❕
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