エルメスレザー・虎の巻

今週のブログ担当は、入社してから初めて、
HERMESの製品を手に取りました。
最初は革の名前や性質を覚えるのにそれはもう苦労しました(笑)
きっとHERMESファンの皆様も、最初は何が何だか
よく分からなかったのではないかと思います。

今日はそんな時分に作った通称「虎の巻」を引用して、
エルメスレザーを改めて見渡してみたいと思います。

さて、こんな感じでアバウトなシンプルな図を作りました。
ここに代表的な素材であるトゴやトリヨン、エプソンなどを
入れていくと……

なんとほとんどがオスの仔牛に当てはまりました。
「ヴォー・クリスペ・トゴ」や「ヴォーエプソン」などの
頭に付いている「ヴォー」は単純に”仔牛”を意味しています。

反対に「ヴァッシュカントリー」のヴァッシュは”雌牛”を指しています。
ガーデンパーティでの展開が多い「ネゴンダ」と「カントリー」には
オスとメスの違いがあるのです。
ちなみに2つとも見た目はよく似ていますが、匂いはけっこう違ったりします。

ここで言う仔牛とは、一般的には生後1年未満の牛を指しています。
もっともボックスカーフなどは生後3~6か月ほどのものを使用したりと、
皮革の仕上げ方によっては年齢の基準にも違いがあるようです。
同じ仔牛の革でも、加工の仕方でこれだけ印象が変わるのは驚きですね!

もちろんここで紹介したのは「牛」革です。
創業時は乗馬用の鞍づくりをしていたエルメスでは、現在でも
耐久力や加工のしやすさに実績がある牛革をメインで使用しています。

そのほかにラインナップにある素材は

シェーブル…ヤギ革🐐
ブッフル…水牛🐂
クロコダイル…イリエワニ🐊
アリゲーター…アメリカ・ミシシッピー州原産のアリゲーター🐊
オーストリッチ…ダチョウ🐥
リザード…トカゲ🦎
ポーク…ブタ🐽

廃盤になったものですごいものでは、なんとゾウ!🐘
の革もあったりします。
(触ってみましたが、車で轢いても大丈夫そうなぐらい硬かったです)

小物には鳥の羽、水牛の角、シルク、カシミヤ、宝石などなど
ありとあらゆる自然の素材が詰まっています。

エルメスが受け継ぐレザークラフトは、自然の素材を試行錯誤して
使ってきた人類のハンドクラフトの歴史に、しっかり連なっているのです。



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